日本共産党近松さと子の活動日記№2

広島市中区選出の市議会議員です。

新しい年も核兵器のない世界の実現へ頑張ります‼️

新年明けましておめでとうございます。
今年は、原爆投下から75年目の節目の年を迎えました。
年末、従姉妹を原爆で亡くしたという86歳の女性から話を聞きました。8月6日、女学校から建物疎開に動員され帰ってこない従姉妹を親戚中で探したそうです。多くの亡くなった人の中から従姉妹だとわかったのは、母親の着物をほどいて作ったもんぺの一部が見つかったからでした。
「私も数ヶ月早く生まれていたら、従姉妹と同じように女学校に行って建物疎開で爆死していたかもしれない。核兵器は絶対いけんよ❗」
この思いは、被爆地の心の底からの願いではないでしょうか。

今、南区にある被爆建物被服ひしょうを解体するという広島県の方針に対して、残してほしいという草の根の運動が広がっています。被爆の実相を語り伝えていくのが、被爆地の行政の役割です。みなさんと力を合わせて被爆地の役割を果たすために今年も頑張ります。どうぞよろしくお願いします。

昨年は、ローマ教皇フランシスコが、広島を訪れました。教皇が国家元首を務めるバチカン市国は、2017年9月20日、核兵器禁止条約署名・批准開始初日にいち早く条約へ加わった国です。
私も教皇を迎えて平和公園で行われた「平和の集い」に参列しました。教皇は、「戦争目的の原子力の使用は犯罪以外のなにものでもない。核兵器の保有はそれ自体が倫理に反する」と世界に向けてメッセージを発信しました。核兵器の使用と保有を厳しく断罪し、被爆地の思いと強く共鳴するもので、私も大変感動しました。
 ところが、被爆地訪問の翌日、教皇と会談した安倍首相は、日本とバチカンはパートナーだといいましたが、核兵器禁止条約に背を向け続けています。さらに、同じ日、菅官房長官は記者会見で「核を含めた米国の抑止力を維持・強化していくことは現実的で適切な考え方だ」と言い切り、教皇の教えを完全に否定するものでした。あらためて、教皇のメッセージは、核の傘にしがみつき、ポーズだけの「核兵器廃絶」を唱える被爆国日本政府に対する痛烈な批判ともいえるでしょう。
今年こそ、力を合わせて、核兵器禁止条約に参加する政府を実現させようではありませんか。

さて、今年の春には、国連で5年に一度のNPT核拡散防止条約再検討会議が開催されます。そうした中で、米国ロシアなどを中心に核軍拡競争が加速し、逆流がおきています。しかし、世界を動かすのは、もはや一握りの大国ではありません。核兵器廃絶を願う大多数の国々と被爆者をはじめ市民の運動が、核兵器禁止条約を実現させて、核兵器のない世界への歩みを進めてきました。私たちは微力ですが、決して無力ではありません。そこに希望と展望があるのではありませんか。
また、 今回のNPT再検討会議に合わせてニューヨークで原水爆禁止世界大会が開かれます。団体の垣根を越えた共同の力で開催される大会への期待が膨らみます。私達もヒバクシャ国際署名を集めて、広島からも代表を送るために頑張ります。
被爆75年目、そして国連創設75年目の年でもある今年こそ、被爆地の願いである核兵器のない世界の実現に扉をひらく年にするために力を合わせましょう。f:id:chikamatsu_satoko:20200103133348j:plain